今年の東京桜の花が一気に咲き、散るのも早かったですね…

暖かくなってなってくると気をつけなければならない病気がありますね。

冒頭のタイトルの通りフィラリアの予防を考える季節となります。
犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)という言います。

この病気はフィラリアにかかっている犬から吸血した蚊が媒介となって他の犬に移す致死に至る恐ろしい病気ですが、もう少し詳しくどのような恐ろしい病気か知っていただきたく、本日のテーマと致しました。

フィラリアの小虫を吸った、蚊の中でフィラリアはある程度成長し、他の犬の吸血をする時に新しい犬へと入り込んでいきます。
皮下→脂肪組織→筋肉内→腹膜下などを移動しながら犬を栄養分として成長し、約100日程度で血管系へ侵入し主に、心臓や肺動脈へと移動していくんです。

心臓などでフィラリアが交尾をしてまた新たなフィラリアの小虫を産んでいきます。
小虫は血流にのって蚊の体内に取り込まれるのを待っています。
蚊に吸われない小虫はその犬の中で成長し心臓や肺動脈へ定着化して増殖していきます。
フィラリアは成虫になると、メスは約28cm、オスは15cm程の大きさになります。
糸のように長い虫となることから犬糸状虫症と呼ばれているんですね。

それでは、肝心な予防法はどうしたら良いのでしょうか。

まずはフィラリア症に感染していないかを確認します。
血液を採血し顕微鏡で観察をする方法が多いです。
毎年、キチンと対策していれば大丈夫とは思いますが、フィラリア症に感染している犬に予防薬を飲ませてしまうと大変な副作用を引き起こしてしまうからなんですね。

実は、フィラリア症予防薬と言っても、蚊に刺されない事を予防するわけではないんですね。
もし、フィラリアを持っている蚊に刺されてしまったら、虫が体内に入ってしまう事を予防するのではなく、もし、入ってしまったフィラリアを小虫の段階で駆虫(くちゅう)するお薬なのです。

そのため、体内に入ってから1ヶ月くらいの幼虫を殺すものなので、毎月、1回同じ時期に投与する必要があるんです。

予防の時期としては蚊が発生し始めてから、蚊がいなくなってから1ヶ月先まで投与するのが安全です。
最近の温暖化によって、蚊が一年を通して生存している場合などもあり、一年中駆虫薬を投与しているお宅もあるようです。

お薬も様々ありますので、その仔、その仔に合ったお薬を選んであげてくださいね!