昨日、動物取扱者の研修に行って参りました。

そこで、深く考えさせられるテーマがあり、皆さまにも考えていただきたいと思い、今回はペットと大規模災害が起こったら…を考えて頂きたいと思います。

まだ、記憶に新しい東北大震災、この時は多くの人が被害に遭われました。
お亡くなりになられた方々には心からご冥福をお祈り致します。
未だ、ご不明な方もいらっしゃり…
ご家族のお気持ちを考えますと。
本当に心が痛みます…

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関東大震災もいつ起こってもおかしく無い、と言われている今、
改めてペットの観点から災害時を想定してみてください。

東北大震災の起こった時間は14時46分、その時皆さまは何処にいらっしゃいましたか?
ご家族は何処に?ペットちゃんとは一緒に居ましたか?

お家の外にいらした方はお家に戻れたのはいつですか?
東北大震災規模になりますと、更に困難が予想されます。

電話、携帯、インターネットなどの通信手段もしばらくは使えないでしょう…
災害伝言ダイヤルなどもありますが、咄嗟に思いつくでしょうか?
ペットちゃんは当然、通信手段は使えません。

運良くお家に戻れたとして、家屋の倒壊、火事、マンションであればひび割れで扉が開かない、高層マンションの階段は人で埋まっている…などさまざまな状況が考えられますね…

東北大震災では、家の裏に繋いで飼っていたわんちゃんを、お父さんが助けに戻り、家族には先に逃げるようにと言い残して、津波の被害に遭われた方もいらっしゃるそうです。

おじいちゃんとわんちゃんが車で逃げようとした時に、おじいちゃんを心配して迎えに来た娘さんとお孫さんが2台の車で逃げ、目の前で娘さんたちの車が波にのまれ、おじいちゃんの車には僅かな空気が残り、浮くことができたため生き延びることができたそうなのですが…目に前で流され、沈んで行く家族をどうすることもできなかったそうです。

このような話がきっと幾つも幾つもあるのでしょうね…
東北大震災では、たくさんのペットちゃんの命も失いました。

では、どんな事に備えが必要なのでしょうか?

お家の中で、ペットちゃんが取り敢えず逃げられる場所はありますか?
ある程度の強度のあるバリケンやクレート、キャリーなどの中に入り助かった命もあります。

また、普段から入るクレートトレーニングはしていますか?(ハウスというとバリケンやクレート、キャリーに入るトレーニングです)危険を感じ自ら入る可能性が高まります。
家財道具の倒壊で被害に遭いそうな場所にはありませんか?

バリケンやクレートをガムテープで強化する事もできるようです。

また、みなさまの避難場所はペット連れでも大丈夫ですか?

東北大震災では、車の中で生活をした方もいらっしゃるようです。

他にも人間の避難場所から離れた場所にダンボールハウスを作って給餌していた方、家に残して給餌していた方、一緒に避難場所で避難していた方、様々です。

また、動物保護に動いた方もいらっしゃいます。
無人のところに残されたペットちゃんを保護して命を救おうとした方々です。
でも、ご家族が面倒を見ているけれども、無人だと思い保護し、行き違いになってしまったケースもあるようです。

ガムテープにマジックで、○月○日には移動する予定です給餌給水頂けるのは助かりますが、移動させないでください。
などと貼っておくことで、回避できます。

人間の避難具のように、ペットちゃんの避難具も準備が必要です。

・お水
・ご飯(特に療法食は1ヶ月分ほど)
・お薬
・ペットシーツ
・キャリーバッグ
・リード
・ハーネス
・猫ちゃんの場合はトイレ用の砂など
季節によっても準備品は変わってきます。
動物病院も被災者となり、医療を受けられない可能性も考えておく必要もありそうですね。

これらは、一度準備し実際に持ってみてください。
どの位の重さになるのか…
プラス、人間の避難具、ペットちゃんを抱えて、小さなお子さんがいらしたら、高齢のお年寄りがいらしたら、全てを連れ、抱えて逃げる事ができるでしょうか?

持ち出し物の優先順位を予め決めておくことも必要かもしれません。
取り出しやすい場所に置いておく、ガレージなどの崩れにくい場所に置いておく、など置き場所も考えておくと良いでしょうね。

行政も、被災しています。
皆が被災者なのです。

近所の方々、地域のコミュニティで共助する事も大切になってきます。
先ずは、ご家族で、ご家族であるペットちゃんの事も含めて有事に備えての話し合いをし、決め事をしておいてください。

私も、生き延びることができましたら、できる限りのお客様サポートをしようと思いました。
そして、主人や幸之助の事を改めて考え、主人と話し合いをしようと思います。