先日、ぐらちゃんのお話をご紹介させていただきました。
実はぐらちゃんには後日談があります。
先日、既存のお客様にサイトリニューアルのお知らせをお送りいたしました。
その際、ぐらちゃんの様子がずっと気になっていたので、飼い主様にお伺いしてみたのです。
ぐらちゃんの回復を願って…
お返事を拝見し…私は涙が止まりませんでした…
最も辛い内容だったからです。
ぐらちゃんはその後も脱肛を繰り返していたそうです。
でも、ご飯を食べ、歩き、痛みに堪えながら排泄をしていたそうです。
そんなぐらちゃんを、できる限りサポートしてあげたいと
飼い主様は、お母様の力も借りて、約1ヶ月もの間、お仕事をなさりながら、24時間体制で介護なさったそうです。
恐らく、殆ど眠れなかった事でしょうね…
どれ程、精神的に辛かった事でしょう…
病院へ行き、ぐらちゃんの肛門を何度か縫合し、肛門を半分程の大きさに縫い縮めたそうです。
ぐらちゃんの年齢を考えたら、それさえも危険な手術だったでしょう…
でも、飼い主様はぐらちゃんを守りたい。
その一心でいらしたことと思います。
ところが…
2014年7月7日に…縫合していた糸が全て切れてしまい…
今までかつて無い程に脱肛…腸の一部も飛び出してしまったそうです。
恐らく、直腸に何か腫瘍のような物が出来ていたのかもしれないそうです。
ぐらちゃんの年齢は13歳、手術の麻酔に耐えられるか分からない状況です。
むしろ…耐えられない可能性が高いリスクをはらんでいます。
破れてしまった部位を改めて縫合するか…
とはいえ、一度縫合した部分が切れてしまった状態で同じ処置をするのか…
大変リスクの高い手術を行うのか…
決断しなければならない状況となりました。
飼い主様の決断は…
安楽死でした…
ぐらちゃんは眠るように、お月様へ帰って行きました。
飼い主様は、その判断をとても、とても後悔されていました。
ぐらちゃんがご飯を食べたり歩いたり、一緒に過ごす楽しみを、ご自身が奪ってしまったと…
判断が違っていれば、まだ数日でも1ヶ月でも生きてそばにいられたのではと…
ご自身がぐらちゃんを裏切ってしまったと…
守られていたのは、ご自身だったのにと…
大変、ご自身を苛んでいらっしゃいました。
このメールを拝見した時に、私はぐらちゃんがどうしても伝えて欲しい事があるんだ。
と聞こえた気がするんです。
なので、その日のうちに飼い主様に会いに行きました。
ぐらちゃんは、私に
僕は本当に幸せだったよ!
辛い決断をさせてしまったけど…
僕は今、痛く無いよ。
とっても楽になったよ。
本当に家族になれて、大切にしてくれてありがとう。
月に帰ったら自慢するんだ!
最高のパートナーに出会えたことを
また、月から地球に戻る時は、僕を見つけてね。
ずっと、いつも、月から見守っているよ。
ぐらちゃんは、飼い主様に心から感謝して、これからも大好きだと言うことを伝えて欲しかったのだと思います。
私は、飼い主様の決断は…
13年分の共に暮らした分だけ、本当に辛い判断だったとお察し致します。
でも、ぐらちゃんの事を愛していたからこその、勇気ある決断だったと思います。
ぐらちゃん。
今度、生まれ変わってもきっと、帰ってきてね。
お父さんとお母さんには会えた?
飼い主様が心配していたよ。
これからも、飼い主様をずっと見守っていてね…
私も、再会できることを楽しみしています。