本日は、肛門線について、お話したいと思います。
肛門線嚢は、犬と暮らしている方は、ご存知かもしれませんが、
猫ちゃんにも無関係ではありません。
犬はトリミングの際に必ず嚢を絞ります。
でも、猫はあまりトリミング自体をしない事が
多いですし、猫が肛門線嚢が溜まることは無いと
思われがちです。
実は、そうでは無いんです。
肛門線が破裂して、初めて溜まっていたことに気づくケースが多いです。
下血して、気づく、肛門線の場所から出血と共に膿が出る症状で
獣医さんに教えてもらうことが多いようです。
猫ちゃんは個体差が大きいことはあります。
溜まりやすい子、溜まりにくい子、便と一緒に排泄できる子
その子によって違います。
では、何を基準に肛門線が溜まっているのか…
先ずは、お尻を頻繁に舐めるようになります。
肛門を床に擦り付ける仕草をする子もいます。
肛門線が溜まると、本人が違和感を感じている証拠です。
そして、肛門の臭いがウンチの臭いとは明らかに違います。
どんな匂いか…というと
分かりにくい表現かもしれませんが、鼻腔にツンとした
ショックを受ける程のキツイ臭いがします。
普段と違う行動や、臭いが違うと感じたら、破裂する前に
獣医さんに見てもらうことをお勧めします。
そして、できれば、飼い主さまが肛門線絞りをしてあげられる
方法をマスターできることができれば、お医者さんが苦手な
子には有効だと思います。
ただ、猫ちゃんは肛門線を触られることを、嫌がる事が多いです。
突発的な動きで怪我をすることが無いように、しっかり保定(動きを止める抱き方)
をしてあげてください。
保定の方法については、またの機会にお知らせしたいと思います。